開発

抗菌・抗カビ・抗ウイルス剤

ビス型第四アンモニウム塩 ハイジェニア🄬

私たちは、これまで使用されてきたカチオン性のモノ型第四アンモニウム塩化合物の構造と抗菌活性および物性の相関を産学共同で研究し、新たな抗菌性化合物・ハイジェニアの開発に成功しました。

本化合物は、第四アンモニウム塩の特性を活かしながらも、既存の類似化合物の欠点を克服する特長を備えています。

高い機能性、安全性、汎用性を有するこの画期的な有機化合物を、産業・衛生分野で広くお役立て下さい。

ハイジェニアの特長

低い添加濃度で微生物の増殖を阻止します。

既存のモノ型第四アンモニウム塩の抗菌作用機作を解明することで、より進化したビス型第四アンモニウム塩が創製されました。

これらの進化型化合物についても、その活性発現の根拠が科学的に証明されています。

これまで、第四アンモニウム塩はカビ、酵母に対する効力の低さが欠点とされてきましたが、ハイジェニアは水溶性でありながら、優れた抗カビ活性、殺カビ活性および抗ウイルス活性を示します。

広範囲な条件下で抗菌活性を発現します。

広いpH領域、広い温度領域、および種々の有機化合物の共存下においても、その効力は低下しません。

これは既存の第四アンモニウム塩にはなかった特長です。

水溶液は、ほぼ中性です。

水溶液の安定性は極めて良好ですので、貯蔵、輸送過程での品質、安全性が保証されます。

また金属、樹脂等に対する腐食性が非常に小さいため、機械設備に影響を与える心配もありません。

水溶性のため、簡単に安全な製剤化が可能です。

ハイジェニアは水に対する溶解度が50%以上であるため、水性製剤の調製が容易です。

製剤化のための溶剤、分散剤が不要ですから、揮発性有機化合物(VOC)に対する懸念がなく、環境にやさしい薬剤と言えます。

製剤化のコストも削減することができます。

安全性の高い化合物です。

これまでも第四アンモニウム塩は安全性の高さにおいて評価されてきました。

ハイジェニアも既存の第四アンモニウム塩と同様に、安全性の高い化合物です。

ハイジェニアの用途

様々な分野で広範囲にご利用いただけます。

ハイジェニアには数々の特長があるため、水処理、食品加工、住環境除菌防臭等の分野で広範囲にご利用いただいております。

各種製剤、水溶液等、二次加工の容易な形態で納品することも可能です。

ハイジェニアの構造

化学名 1,1'-ジデシル-3,3'-[ブタン-1,4-ジイルビス(オキシメチレン)]ジピリジニウム=ジブロミド
または、1,4-ビス(3,3'-(1-デシルピリジニウム)メチルオキシ)ブタンジブロマイド

分子式

3662Br222
分子量 714.70
化審法番号 5-6898
CAS.NO. 851761-75-6

構造式 構造式

ハイジェニアの物性

外観 白色または微褐白色結晶性粉末
融点 77℃~79℃
かさ比重 0.3~0.4
溶解度

水 589g/100g

メタノール 498g/100g

DMF 211g/100g

DMSO 191g/100g

クロロホルム 235g/100g

アセトン 160g/100g

ヘキサン、酢酸エチルに不溶

わずかに芳香性を有する特異臭

SIAA認証

抗菌製品技術評議会にて、抗菌剤として認証済み。

SIAA画像クリックで抗菌製品技術評議会サイトにリンクします。

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